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イタリアの温泉 Terme Dei Papi(法王の温泉)

先日、散歩に行くとキャベツの花が綺麗に黄色く咲いていました。いよいよ春のはじまりです。そこらじゅう新緑のカーペットが目に眩しい季節です!そんなお天気の中、先日イタリアラツィオ州ヴィテルボにある法王の温泉Terme Dei Papi(テルメ デイ パーピ)に行ってきました。

このテルメ デイ パーピは、エトルリア時代に発見された温泉で、大変古い歴史をもっています。当時から病気に効くということで、人々はこの温泉のお湯を病気の治療に利用していたようです。
中世になり、法王達がいつでも利用できるようにと建物が宮殿造りに仕上げられました。これですっかりローマ教皇たちの療養のメッカとなったTerme dei Papi『法王たちの温泉』の名もここから来ています。かのダンテもこのテルメ(温泉)を利用したそうで、イタリアの数あるテルメ(温泉)の中でも貴重な温泉です。

●水質:硫黄泉・アルカリ性・硫酸塩・炭酸塩。
●温度:40度から58度
●効用:気管支疾患、骨関節炎、皮膚病、生殖器の病気、婦人病、新陳代謝不全や胃腸病、心臓、循環器の疾患など


温泉と同じ敷地内にある法王達の宮殿だった部分を改築されてできたホテルが、Hotel Niccolò V
独特の高級感を漂わせています。Terme dei Papiを訪れる際は、ここに宿泊が可能です。
部屋数が20+スイートルーム3の合計23部屋しかないので、休み前やバカンスの時期は満室の場合が多いと思います。宿泊したい場合は早めの予約がオススメです。今回わたし達は、満室で宿泊できませんでした。

そして、今回わたし達が訪れたのは、テルメ・ディ・パーピの屋外プールの夜の部!毎週土曜日の夜だけ、21:30〜1:00まで屋外温泉プールがオープンしていて、月明かりの元、露天温泉プールを楽しむ事ができます。プールは2,000?と大きく、お尻をついて座れる程浅い場所からどんどん深くなって行くようにできていて、水深は50cmから3mまで。浅いほうが熱く、深くなるほど冷たくなり、2mを越えるとちょっと冷たいかなという具合です。浅い方のプールの端から58度のお湯がこんこんと沸き出して、座っているだけでリュウマチ、関節症、湿疹などに良く効くそうです。浅い方のお湯が湧き出ている辺りは人がすごくて、わたし達は、あまり近づく事はできませんでした。(残念!)

なんといっても、この夜の屋外温泉プールの雰囲気が独特で、すごくいい感じでした!わたし達が訪れたこの夜は、若い友達同士のグループや、カップルなどで大賑わい!イタリア人たちはみんなおしゃべりしながら夜の温泉を満喫していました。
ちなみにこのプールは、とても大きく気持ちが良いので、お天気のいい日の昼間もとっても気持ちよく入れると思います。

ちょっとココで、日本の温泉とは、入るまでと、出た後が違うので、わたしが体験したイタリアの夜の部の温泉の入り方と出るまでを詳しくご説明します。いくつかビックリしたこともありました。

まずは、入り口で料金(20ユーロ)を支払って、中に入ります。ちなみに入る前入場者の列ができていて、何十分か並びました。イタリア人に大人気のようです
中に入ってビックリしたのが、更衣室が男女兼用!足元と頭の部分が空いている更衣室がずらーっと並んでいるので、着替えと荷物、貴重品などを全て持って中に入ります。小さな更衣室に主人と2人で入ったので、2人でキツキツの状態で着替えました。(この男女兼用更衣室に私はちょっとビックリ。)水着に着替えたら、夜ですし、寒いので、持参したバスローブを羽織ります。(バスローブお忘れなく!)着替えなどの荷物を入れるロッカーもありますが、係りのお姉さんがいる所に荷物を預ける事もできます。(わたし達はココに預けました。)トイレなどを済ませ、屋外プールの入り口のある通路に向かいます。その通路でバスローブを脱ぎ、その通路の両脇にあるホックに自分のバスローブを引っ掛け、ビーチサンダルを下駄箱に入れます。プールに入る前に備付のシャワーを浴びながら、プールに続く腰までお湯に浸かれる小さなプールに入って進んでいくと、屋外プールに到着です。ココまでが温泉プールに入るまで。

なんだかごちゃごちゃと詳しく書きましたが、この夜の部の屋外プールに行こうと思っている方には、参考になるかと思い、わたしなりのビックリポイントをまとめました。

まずは、1.更衣室が男女兼用!まあ個室に入ってしまうので、見えてしまうわけではないんですが、日本だとあまりないかなと思います。(笑)そして、2.プールに入る時にバスローブのかける所:みんなが同じところにバスローブをかけるので、ものすごい量になっていいて、プールから出た時に自分のを探すのが大変で、寒い。(カップルの場合は、男性が先に出てバスローブを探して、水を出るぎりぎりのところまで持って来てくれるまで女性は、温水に浸って待ちます。男性頑張れ!)
3.温水プールから出たあとに浴びれる個室シャワーとかがない(見過ごしていただけかも!?)ので、温水プールから出て、着替えるまで基本寒いです。時間は、夜中の11:30くらいでしたが、まだこれから温泉に入る人たちで更衣室は混雑していましたので、着替える場所を確保するのにも一苦労でした。

そして、プールから出た私たちは、また2人でキツキツの更衣室に入り、着替えました。(汗)濡れているので、着替えにくかったです。着替えを終えたら、髪の毛を乾かす機械の下で髪を乾かし、外に出ました。ドライヤーはもって行かなくても大丈夫です。

プールの中に入っている間はとってもいいのですが、出た後の更衣室などの施設がもう少し充実していると心からリラックスできて嬉しいかもという感想です。
でもあの夜の屋外温泉プールの雰囲気を、友達やカップルと一緒に味わう価値はあると思います。もう少し空いている可能性のある昼間でもいいですしね。


【必ずもって行った方がよいもの】
・水着(イタリアの温泉では基本必ず水着着用です。)
・バスローブ(バスローブの貸出しなし)
・ビーチサンダル
・タオル
・これらが全部入るバッグ

※イタリアのテルメ(温泉)に行く時は、基本的にこれらのものを持っていく事をオススメします。

【住所】
●Terme dei Papi(テルメ・デイ・パーピ)
Terme dei Papi Spa Strada Bagni, 12 01100 Viterbo Tel. 0761.3501
英語が通じます

【営業時間】
プール: 9時〜19時(火曜は休み 火曜日が祝日の場合は、その次の平日がお休み)  
土曜日夜の部 21:30-01:00
スパ: 7時〜19時 

【料金】
プール 平日12ユーロ 祝日前日20ユーロ 祝日25ユーロ 子供8ユーロ 土曜日夜 20ユーロ

【行き方】
ローマからシャトルバスサービスがあります。
http://www.terme.it/index.php?zn=come



イタリアン・テルメ―自然の力で心身の癒しを

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