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ロンドンのバングラランド

日本では桜が満開だというのに、ここロンドンでは先週末雪が積もりました。夏時間になったというのに、まだまだ寒い日が続いています。


最近は週末になると天気が崩れるのですが、珍しく太陽が顔をみせた日曜日、久しぶりにスピタルフィールズ・マーケット(Spitalfields Market)、そしてブリックレーン(Brick Lane) へ行ってきました。


スピタルフィールズとブリックレーンは、ロンドンの東部に位置します。地下鉄リバプールストリート駅から、東へ向かって小さな路地を行くと、既にマーケットでの買い物を済ませ両腕に荷物を抱えた人々や、ユニークな格好をしている若者たちが目につき始め、おいしそうな匂いもどこからか漂ってきます。


最後にここへ来たのはもう5年ほど前でしょうか。スピタルフィールズ・マーケットの変貌ぶりにびっくり!洗練されたお洒落なお店や、レストランがいくつも並び、なんだか新しいショッピングモールのよう。人が溢れているにもかかわらず、小奇麗な感じがします。


       
  

マーケット内にはもちろん、ユニークなデザインのアクセサリー、Tシャツやバッグ、新鮮なサンドイッチやジュース、みずみずしいお花。隣接するレストランの中から聞こえる食器のぶつかる音、人の話し声、笑い声。活気に溢れるマーケットでは、心もからだも温まり、歩いているだけで楽しくなってきます。


       

  

マーケットの近くには、ここのシンボル的存在、スピタルフィールズ教会があり、その前には人だかりが・・・ 実はここ、元は公衆便所だった場所を改造して作られた話題のクラブ、パブリック・ライフ(Public Life)。元トイレ?というだけで、入るのを躊躇ってしまう人もいるかもしれませんが、それは全く心配無用。入るとそこは、どこから見ても立派なナイトクラブ。日によって音楽の種類が変わりますが、夜遅くまで開いているため、毎晩多くの若者たちが集まります。


        


    



スピタルフィールズ教会の横を通りぬけ、また少し東へ歩いて行くと、ブリックレーンへぶつかります。ここは、バングラタウン(Banglatown)という別名があるほどバングラデシュからの移民が多い地域。道路標示にもベンガル語が表記されています。


   


   ↑Brick Lane の 「B」 が 「T」 に書き換えられ、Trick Lane になってます・・


地下鉄オールドゲイト・イースト駅(Aldgate East)に近い、ブリックレーンの南側には、サリーやその生地を売るお店や、50件以上のカレーレストランが立ち並びます。味オンチと言われるイギリス人でも、カレーを食べるならここ!というこだわりを持つ人も多くいるほど、ブリックレーンのカレーは本場の味。歩いていると、ウエイターからの誘いを受けますが、バングラデシュ人が多く入っているお店を選ぶのがお薦めです。


ちなみに私たちの行きつけは、Aladdin。お料理が出てくるまでに時間がかかる時もありますが、ウエイターは親切で、アットホームな雰囲気。アツアツの鉄板に乗せられてくるタンドリーチキンは、とってもジューシー。数人のお友達と行って、いくつかのカレーとナンをシェアするのがお薦めです。


ブリックレーンのカレーレストランの多くは、宗教上、アルコール類を取り扱っていませんので、自分で買って行く必要があります。レストラン街にオフライセンス(Off-License)と呼ばれる酒屋さんがありますので、お店で席を取ってから、買いに行くことも可。持ち込んだが方が断然安く済みますのでお得ですよ。


カレーレストランが並ぶ南側から、北の方へ歩いて行くと、元ビール工場だった場所に、今はデザイナーファッション系のお店が並び、ロンドンの人気レコード・ショップ、ラフ・トレイド(Rough Trade)も。


      


そして、上の写真にある、ラフ・トレイドの前の屋台をよ〜く見てください・・・ こちら、なんと日本の屋台!見回すと近くにも何件かあり、売っているのも、もちろん日本人の方たち。お好み焼き、焼きおにぎり、たこ焼き、天むす、からあげ・・・・・ 匂いにつられていろんなものを食べましたが、どれを食べても全部美味しい〜っ!!正真正銘日本の味でした。


      


      


ブリック・レーンを更に北へ行くと、独特な雰囲気のサンデーマーケット。通りに並ぶお店はユニークなデザインの洋服屋や、コーヒー・アット・ブリックレーン(Coffee @ Brick Lane) をはじめ、お洒落なカフェバーやレストラン。お客もお洒落な若者たち。でも、道に出ている露天では、「こんなの売れるのかしら?」というものばかり。ボロボロの靴とか、腕のない人形とか、使えるのか分からない電池とかケーブルとか。売っている人たちも、地元の方だろうと思われる、貫禄のあるおばちゃん、居眠りしてるおじちゃん、お喋りに花を咲かせるティーンネイジャー。


そんな地元色溢れる露天と、お洒落なお店とが混ざって、なんとも言えないごちゃごちゃした、でも活気にムンムン溢れた、不思議な空間を作り出すこのサンデーマーケットは、何も購入しなくても、売っているものや、そこにいる人々を観察するだけでも楽しめます。乱雑な感じは北の大きなマーケット、カムデンに少し似ていますが、カムデンよりも断然、観光客が少ない感じがしました。


ブリックレーン・ベーグル・ベイク(Brick Lane Beigel Bake)は、いつ行っても長蛇の列ができている大人気の24時間営業のベーグル屋。夜中には、パトロール中の警察官が、ここで夜食を食べているのを良く見かけます。ベーグルももちろん美味しいけれど、チーズケーキも絶品。50ペンスという安さであの美味しさは、とっても得した気分になれますよ。


      


治安はとても悪く、過去には切り裂きジャックが名をあげたエリアでもあるので、夜の一人歩きは厳禁です。中華街は世界各地にありますが、バングラタウンはどの都市にでも存在するものではありません。長い間移民を受け入れ、彼らの文化を受け入れてきたイギリスならではの特別な場所を、是非是非体験してみてください。




Public Life
Address : 82a Commercial Street, London E1 6LY
Telephone : 020 7375 2425

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Aladdin
Address : 132 Brick Lane, London E1 6RU
Telephone : 020 72478210

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Rough Trade East
Address : 'Dray Walk', Old Truman Brewery, 91 Brick Lane, London E1 6QL
Telephone : 020 7392 7788
Website : http://www.roughtrade.com/site/

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Coffee @ Brick Lane
Address : 154 Brick Lane, Spitalfields, London, E1 6RU
Telephone : 020 7247 6735

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Brick Lane Beigel Bake
Address : 159 Brick Lane, London, E1 6SB
Telephone : 020 7729 0616

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